
それは自分が持つ疑問でもあった。
Bike touringを二十歳の時から20年以上毎年してきた。通常、年に10000km以上走った。金は持っていなくとも時間だけはあったから、いつもテントとシュラフ、調理用のバーナー、数冊の文庫本が旅の供だった。最初の10年は高速道路に乗ることはまずなかったし、乗ったとしても数百円の通行料金の部分的な有料道路か観光道路だけだった。
Rain wearをまとって雨に打たれBikeを走らせる。その日に乾いた快適な泊地が見つかる方が珍しかった。お金を支払って宿に泊る位なら、その代金で一日でも長く遠くへ走りたいといつも考えていた。でも、そんな時「何故、こんな意味の無い事をやっているのだろう?」という疑問が当たり前のように湧き出してくる。ずぶ濡れになって、寒くひもじい思いをする旅の間にふとそんな事を考える時も何度と無くあった。でも飽きやすい僕が続けられたのは、やはり楽しいという思いからだ。今まで見たことも無い風景、その場の匂い、出会い、別れ。それらが一般的に旅の思い出となる部分だろうが、僕にはそれ以外に「自分で行き先を決め、自分の判断で行動する」という事が楽しいと思えるのが一番大きかったような気がする。
雨の降り始めにRain wearを着るタイミングだけとってもそうだ。着てもすぐに必要なくなれば脱ぐためにBikeを止めなければならないし、逆に遅ければ一度濡らした衣類は中々乾かず、その後ずっと冷たい思いをしなければならない。そんな思いを何度も体験した。そして以後、自分の経験だけで判断するようになる。もちろんそれ以外の必要な大小様々な決断や判断に関してもそうだ。つまり、その過程全ての経験が、判断が、僕に「旅は面白い」と思わせた全てだったのかもしれない。
それが和種馬・三日月との旅を実現させ、今回の舟での旅に繋がった。馬旅では、自然な力で進む旅にお金がほとんどかからない事に驚き、金毘羅さんで見た堀江さんのモルツマーメイド号の小ささに驚いた。「こんな小さな舟でも太平洋が渡れるのか」と。そう、その前に自らがすべき事、準備すべき事がたくさん山のようにある事に思い当たらない馬鹿な僕は「閃いたら何も見えなくなる」そんな人間なのだ。いやいや、最初から細部や下準備の大変さが見えていたら、決して手を出さなかったかもしれない。「え?本当にそうか?」「馬鹿だから絶対やってるって」という僕の中のもう一人の僕はそう言ってるけど。(^^;
一度、閃いて点火された情熱は簡単に燃え上がり、すぐにどんどん冷めて行く。熱いうちに自分で到達点を決めておかないと長くその思いは保てない。しかし、いつでもそうだ。僕には見えてしまう。自分がそれを実現し歩んでいる自分の姿が。それもおぼろげな周りの景色と供に。だから、僕はいつもimageの中の僕を追いかけて歩き出す。その間、何度もコケて擦り傷を作り。たまに大転倒して立ち上がれない程のdamageを食らうこともある。でもそんな時には必ず手を差しのべて、助けてくれる人が現れてしまう。だから僕は今でも歩いて行けるのだろう。臭い科白で言うなら「想い続けていれば夢は実現する」というもの。僕の場合なら「imageを諦めずに追いかけていれば、いつか到達出来る」という感じだろうか。友人なら「能天気なだけ」というに違いないけど。(^^;
それらを実際に証明してくれている僕の好きな男達を実際に見ているから、僕はそう能天気に考えられるのだと思う。本や報道でしか知らない植村直己から始まり、紅葉台木曽馬牧場の菊地幸雄氏、東京障害者乗馬協会会長・渡辺廣人氏、池川ヨット工房の池川富雄氏もカッコイイ。そして個々には掲げないが、自分の信じる道を着々と歩む友人・知人達。自分の持つimageを実現させる強い意思を持つ僕の憧れる人々だ。
結局、Bikeでも馬でも舟でも何でも良かったんだと思う。その時の体力と自己の経済状況に合わせたモノ達を相棒に旅は続く。いつもみんなの知らぬ間に大ポカをやって友人達に笑い話を提供しているのは常だが、特大ポカをやって自爆死してしまうこともあるかもしれない。それは僕の判断に誤りがあったということだ。そんな時は「あーあ、やっちゃたよ。ばっかで~」と笑って流して欲しい。人はミスをするのが当たり前なんだから。
でもね、今回の舟旅を無事に終えられたら、次のimageが僕には既に見えているんだ。そう、個体数がどんどん減っている和種馬の生産に微力ながら協力したい。と言うより、和種馬と過ごした数年は僕にとって余りにも大きな体験だった。この出会いが無かったらきっと今の僕は居ないし、生きてさえいないだろう。だから僕は彼らと残りの人生を呆けて過ごしたい。数頭でいい。和種馬と一緒に静かに暮らす個人を何人も見て来た。僕もそんな人達と同じく和種馬と暮らし、貧乏でも自分が豊かだったと思えるような生き方がしたい。
日本国内でも餓死で死んでしまう人が居る時代だ。そんな状況を見たら、好きなことをして生きていれさえすれば決して貧乏ではないのかもしれない。和種馬が生きて行けないほどの国なら、僕自身が消滅したってかまわない。それほど今の日本の社会主義国家はおかしいと感じる。え、資本主義だって?僕から言わせれば、最高に巧く隠された資本主義社会の様を装った社会主義国家ぢゃん。そしてUSの暴走した資本主義の最先端自体が、資本主義社会の終焉を感じさせるものだもの。
話がブレ出したので舵を取り直して。(^^;
だから「何のために舟に乗るのか?」という答えは、「自己実現」の一言に尽きるような気がする。加えて自分が「楽しい、気持ちいい」と感じられる事だ。金は困らない程度、ホドホドあればいい。運良く、というか性格が悪い僕は独り者で家族も持ってないから、自分だけ我慢すればいい。どんな粗食も、餓える程度でなければ苦にならない。逆に塩と米だけや芋だけでも食べられただけで感謝だ。こんなの我慢の範疇に入らないかもしれない。もちろん食うことは好きだ。いつも人の数倍食う。でも、それ以上にBike、馬、舟に乗ることは楽しくてしょうがない。その時間がずっと続けばいいのにといつも思う。舟が風で進むように、僕は食い物とそんな気持ちで進んでいる。だから風が止めば前に進むところか潮に流され逆方向に流されているかもしれない。まあ、自分の努力や意思ではどうすることも出来んわな。そんな時は「成るようにしか成らん」と割り切って一休みするべ。
Puppy Linux + OpenCPN + AIS = Sailpupeekaze(エスカルゴ)
Puppy Linux + OpenCPN + AIS = SailpupDi
Puppy Linux + OpenCPN + AIS = Sailpup美濃
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10/28/2011 Maui島Hana到着 [A]岡田豪三
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10/28/2011 Maui島Hana到着 [A]tigger
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